飯田で遊ぼう 2002年08月12日

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山形MT参加 2002年08月11日


第ニ弾 飯田で遊ぼう 2002年08月12日

朝は以外に早く目が覚めた。今もまだ完全な日常の中にいるという感じはしないが
それでも、昨日までの完全なる非常識な非日常に比べれば、いたってまともな朝を迎えた。
2日前と同じく、山の連なりが間近に見える。今日も快晴・・・。

横では、まだkentaroさんが寝息を立てている。暑かったのでクーラーを入れさせてもらう。
階下では、物音がしている。家族の方はすでに起きられているようだ。

私が目覚めてすぐにkentaroさんも目を覚ました。寝起きの彼の顔は恐い。
借りている布団をたたんで階下に降りていく。
すでに朝ごはんの用意がされていた。
3人で朝食を頂いた。しばらくTVを見ていなかったせいか、このとき初めて
田中真紀子議員の辞職を知った。完全に浮世離れしている。
日常と非日常の狭間のような感覚の中で私はいつもと同じように朝飯を平らげた。

kentaroさんは昼過ぎに京都へ向け帰るそうだ。
それまでに愛車の手入れを・・・。

私は炎天下の中、上半身裸で再度タペット調整を行った。
焼け付く日差しが、容赦なく背中を焼き付ける。
今年は海にも行かないので、背中を焼いておくには丁度良い。
しかしながら、とめどなく汗が吹き出てくる。

何度、調整してもボンネットバスの如くカンカンと奏でられる異音は
一向に解消されない。時間だけが過ぎていく。

「SASさん、昼ごはんはさつまラーメン行くからね」と安里さん。
「そこの若大将、FLHをどうしてもみたいんだって。シャドー乗ってるよ」
最初は諦めて、車で便乗させて行こうとも考えたが、やはりバイク乗りのところには
バイクで行かねば。それにFLHを見たいっていうのだから、是非とも行かねば。
油圧ユニットが死んでいるのは確実だが、どこが死んでいるか明確になっていない。
長いドライバーをロッカーアームシャフトに押し当て、音を聞くが、全てのシャフトから
カンカン音が聞こえているような気がしてならない。
これ以上の調整は無意味に思えたので、取りあえず走れるように組み立てた。

kentaroさんは京都への帰り支度を愛車に詰め込んでいた。
もう、しばらくは一緒に走れない・・・。
知り合って幾度となく、会ってはいるが、バイクで走った回数は知れている。
というより飲み会の方が恐らく多いであろう。
長距離を一緒に共にした仲間が去っていくのを見送るのは寂しい。
「仕事、休めばぁ?」なんて、冗談で言ったけどほとんど本気だった。

kentaroさんが全ての荷物を積み込み、お世話になった家族の方々に
丁重に挨拶をし、エンジンを掛けた。

いつも安里さんが行っているさつまラーメンに3人で食べに行った。
さつまラーメンは噂に違わず美味しかった。
こってりなスープが舌に絡みつく。

食後、そこの若大将とバイク談義。
「FLH、ええなぁ。欲しいナァ」という彼にすかさず
「やめときなはれ・・・」と言ってしまったのは、調子が良くないためだった。

その後、kentaroさんを飯田ICまで送り届け、そこでお別れ。
ハードな3日間を満喫した彼は一足先に京都へ帰っていった。
道中の無事を祈りつつ、クラクションを鳴らした・・・。


家に戻った我々は、油圧ユニットを手に入れるべくHD長野へ向かった。
このときは、安里さんの家族と一緒に車で行った。
高速代まで出していただき、お礼を言い表す言葉さえ見つからない・・・。
ヒトノオンギガミニシミタ・・・・

油圧ユニットを1個だけ購入して、リアのEX側を交換したが異音は変らず。
交換した部分からの音は消えていたので、残りの油圧ユニットも死亡だろう。
作業は、安里さんの庭でさせてもらえた。
夕方近くからの作業だったので、蚊と暗闇との戦いだった。
作業中は奥さんをはじめ、奥さんのお父さんお母さんまでも見に来て
色々、感想を述べていった。
「キチガイやねぇ」というお父さんの言葉が最高のほめ言葉だった。
安里さんには昼間のお礼に、調整する理由、理屈、仕組みを全て伝授した。
せめてもの感謝の印として・・・。

午後9時も回った頃、安里さん、お父さん、私の3人でスナックに繰り出した。
「歌好きが集まるんですよねぇ、ここ」
その言葉に嘘は無かった。顔を見れば失礼ながらただのおっさんがサザンを歌ったり、
最新の曲を歌ったりしているのだ。これにはかなり驚いた。演歌ではないのだ。
安里さんの歌の上手さも半端ではない。私にこの声があれば、どれだけ幸せかと思うほどの
美声を聞かせて頂いた。後ろで飲んでいたおねいちゃん方もあまりの上手さに
「滅茶苦茶、歌うまい!!ねぇこっち向いてぇー」などと黄色い声を出していた。
しかし、安里さんがそっちを向いた瞬間、黙ってしまったのは何故???。
お父さんはお父さんで歌いまくるし、当然私も歌いまくった。
ほとんどを'80年代の歌謡曲を・・・。

こうやって大阪から遠く離れた飯田の街で、安里さんのみならず
安里さんのお義父さんと一緒に酒を酌み交わし、歌を歌っている
自分の存在に、「こんなに面白くてええのかぁ?」なんて聞いてしまった。
「いいんですよ・・・。楽しければ・・・・」安里さんのその言葉に納得してまた騒いだ。

さんざん騒いだあげく、奥さんの運転する車で家に帰った。
自然にただいまぁと言っている自分が恐かった。
すっかり居候させて頂いている・・・。

シャワーを浴び、明日からのハードな後半戦を楽しむべく就寝した。
まるで我が家に居るかのごとく、そこの布団でねる自分のなかの
違和感がなくなっていた・・・。

8月13日に続く


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