プライマリーケースにオイルが溜まって戻りませんでした

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オイルが戻らない-プライマリーケースにオイルが溜まって戻りませんでした

  • 2001年の10月、当時、痔を患いしばらく単車に乗れない日が続いていました。 痔も完治し、久しぶりに走れるなと思い、yosyanさんに連絡を入れました。丁度、予定もあいているということで、近場の信楽まで行くことにしました。 昼食を食べ、信楽から上野に抜ける途中の伊賀で、いきなりカチャカチャ異音が発生しました。

    突然の事で、訳がわからなくなり、先頭を走っていたyosyanさんにクラクションで合図し、すぐそこのローソンに停車しました。

    このとき、車検からあがってきたとこで、近場ということなので工具を一切積んでいませんでした・・・。何もできません。

    車体のチェックをしますと、プライマリーケースの上部からオイルが漏れていました。【なんでこんなところから・・・】 そう、思った私はローソンで購入したドライバーセットでダービカバーをあけました。すると・・・

    大量のオイルが流れ出してきました。

    そうです、オイルがすべてプライマリーケースの中に溜まっていたのでした。
    ローソンの店主に滅茶苦茶怒られました。が、現在そのローソンは廃業してしまいました・・・

    原因は何でしょう?

    単純にケースの締め過ぎで、ソレノイド下部にクラックが入りケース内の真空圧が 足らないために、オイルが戻らなかったのです。
    2013/07 多分、クラックくらいではクランク側にオイルを引っ張ることが出来ると思います。恐らくリターン側のホースが曲がってて閉塞していたのが最大の原因ではないかと、今にして思います。

    いまだにはっきりと理解していませんが、なぜ真空圧(要は空気漏れがない状態)でないと プライマリーのオイルが戻らないのでしょうか?で、大体どこに戻っているのでしょう? 下図にショベルのオイル経路(ホースのみ)を書いてみました。


    • @:オイルタンクからポンプへの供給ライン。
    • A:ロッカーカバーへのオイルライン。
    • B:プライマリーチェーン潤滑用のオイルライン。
    • C:プライマリーからの戻り。
    • D:クランク内の排気がプライマリーへ
    • E:同排気がオイルタンクへ
    • F:同排気が大気中へ(本来はエアクリーナへ)
    • G:オイルポンプからタンクへの戻り。

    詳細な説明というか、多分こうなんだろうという考え。 多分に間違いがあると思いますので、信じないように。 はっきりいって、自分の考えをまとめているだけです。 【違う違う!本当は、こうなってるのに!!】って方、 是非是非、ご教授ください。

    D,Eはベントラインと呼ばれています。恐らくventと綴るのでしょう。 通気とかいう意味です。このラインは空気(正確にはミスト状になった、 オイルの混合気)が流れます。 どうやって、流れるのでしょう? ピストンが下がる時、クランクケース内の圧力が上がりますよね? こいつを、どこかに逃がさなければ(燃焼室では混合気を爆発させて マフラーから排気しています)ケースは破壊されますよね? 要は、この圧を利用してオイルタンクとプライマリーケースの 圧を高めているんだと思います。 それをアニメにしたのが、以下です。 ダウンストローク時に、プライマリに空気とオイルを吐き出し アップストローク時に、プライマリーからオイルを持ってきます。

    ケースから空気が漏れるということは、ダウンストローク時に ケースの圧力は高くならず、そのためアップストローク時に オイルが戻りにくくなるのだと思います。

    プライマリーケースやクランク内の圧力のアニメ


    • @:ピストンのダウンストロークで生じる圧がブリーザバルブより出る。
    • A:赤で区切った部屋にオイルミスとが充満し、ブリーザトラップへ
    • B:カムカバーの通路を通りブリーザオイルトラップへ
    • ピストンのアップストロークでは、ブリーザバルブはカムカバー内では閉じた状態ですので、ブリーザホースから大気を吸わないです。

    2006年04月05日
    更に詳細な内容で、ヒデさんがオイルポンプ経路をまとめられていますのでそちらをご覧下さい。
    ブリーザからオイルが!

    *参照 「向島戦闘」 ヒデさん

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