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スピードメータの内部構造

過去に3回、スピードメータが壊れました。ひとつはトリップメータが動かなくなり、ひとつは針が動かなくなり、直近のは針が振り切れました。 よくもまぁ、こんなに壊れるものかと思いましたが、内部構造を一切知らないなぁと思い、昔デビー兄さんから頂いた分解された壊れたメータを元に 内部構造を理解しまとめました。

メーターはエボのメーターです。ショベルFLHのスピードメーターの内部構造はショベルFLH スピードメーター内部構造をご覧ください。


内部構造1

内部構造ですが このようになっています。このユニットがメータの中に鎮座しています。真ん中に針が付きます。

内部構造2

ユニットを横からみました。スプリングは壊れています。 このようになっています。メータケーブルの回転により真ん中のドラムが回転します。その回転により手前の歯車が回転し、これが右側の縦に入っている歯車を回転させます。 そして、手前側の黄色いプラスティック製の歯車がトリップ用でこれを回転、同様に奥側のオドメータの歯車を回転させます。オドやトリップの歯車がプラスティックなもので こいつが破損すると、メータの数字は変わらなくなります。ドラムが回転して歯車が回転し、オドやトリップが動く理屈は分かっていただけかと思いますが、 では、どうやって針が動くんでしょうね?? それはこの後、説明します。

内部構造3

針が付いているカップを取り外した状態です。 真ん中のドラムが回転するんですが、中心には磁石が仕込まれています。 この磁石が速度を上げると激しく回転します。この磁石がミソです。

内部構造4

動画です。寂しいのでBGM入れてます。再生するときは注意してください。スピードメータケーブル入力と、それに伴う歯車の動き、ドラムの動きが分かると思います。


内部構造5

針が付いているカップ側です。磁石に被さる方から見ています。 このカップ、材質はアルミです。 磁石が回転しようとすると、アルミにその磁石の動きを妨げる向きに誘導電流が生じて、磁石とアルミが作った磁界とは引き合いアルミが磁石に引きずられてしまうのでメータが動くのです。 磁石が回転すること度発生する磁界の変化を打ち消すような誘導電流がアルミ側に発生するんですね。速く回転すればするほど、発生する誘導電流が大きくなりメータが大きく動きます。 この仕組みは渦電流と呼ばれています。
回転部分に異物が噛みこむと、メータの動きはおかしくなります。また、内部構造2であったスプリングが破損しても動きはおかしくなります。
メータ針の動きがおかしくなったら、とりあえず外して予備メータと交換してください。針の動きがおかしいということは、カップやスプリングがおかしくなっている証拠です。壊れて、万が一回転できないようになり引っかかってしまうと、今度は取り出し側が破損してしまう場合があります。

スピードメータドライブユニットの破損

フロント取り出しの場合、通常はこのようになっています。 ところが、メータが破損しメータケーブルの回転が妨げられて必要以上の負荷がかかると このように破損していしまいます。

ドライブユニットも結構な値段しますので、ドライブユニット自身は問題なしでこの引っ掛ける部品だけが壊れた場合、もし他に使えなくなったユニットがあれば以下のように分解し再利用できます。そんな部品あるかよ?っと思うかもしれませんが、私の場合、14年前に壊れたユニットを持っていたおかげで今回部品取りに使うことが出来ました^^;

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