根本的なものは、ハブとシェルのクリアランス。 これが大きいとどうなるか。
という理屈で起こっていると推測。あくまで推測です。 では、レポートを。
まずジャダーが発生しているハブの外径をノギスで測る。
クラッチハブの外径:87mm
まずジャダーが発生しているハブの外径をノギスで測る。
ハブのチェック箇所:
裏面のリベット部も要チェック。
シェルの内側
Aの拡大画像
見ての通り段がついています。
これくらい段がついていると、移動させたとき
引っかかる感じがする。
出来れば交換したほうが良いが
段の部分だけ移動し、引っかからないようなら
そのまま使用でも可。
シェルの内径を測定する。
シェルの内側:98.45mm
ローラ径を測定:
5.56mm
よってギャップは
98.45−(5.56×2)-87=0.33
になる。
0.1程度がよいので、これは大きすぎる。
対策:
手元にあった純正ハブの径を測定すると87.2mm。
純正ハブベアリング径、5.56mm
計算上、ギャップが0.13mmでした。
組んだところ、がたがありませんでした。
純正ハブ+純正シェル+バーネットフリクションディスク
社外プレッシャープレートを組んだ状態。
リングギア部を持ってシェルを振ろうとしましたが
振れません。
社外5スタッドハブの場合、振ることが出来ます。
それだけガタがあったということですね。
これで運転をしたが、ジャダーが無くなりました。
通常、摩擦係数が高いフリクションディスクを
用いるとジャダーがより発生しやすいですが
ギャップを適正値にすることで解消できました。
クラッチを切った状態でハブが回せると思います。
もしゆがんでいたらフリクションディスクがスティールプレートと
接触するので回せなくなるでしょう。
ついでなのでリングギアもチェック。 ここはスタータドライブギア(ワンウェイクラッチ)が噛む部分。 減りが激しいようなら交換。
長い間(20,000km)使用したスティールプレート。 まるでレコード板のよう。交換が望ましい。
フリクションディスクもこのようにひび割れしたら即交換
スティールプレートは溝だらけ
スタータドリブンギアとリングギア。 セルだけ空回りするときは、このスタータドリブンギアの ワンウェイクラッチ機構がOUTになっている。
シェルは1982年前期までと1982年後期以降で リングギアの位置が異なります。 オークションなどで落札する前には注意しましょう。 私は82前期以前のを入手してリングギアの位置を 変更しました。 セルモータなどの始動系が変更になったためでしょう。
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