■Harley-Davidson ショベルヘッド FLH80 油圧タペットの分解と構造の説明です。
■油圧タペットでプッシュロッド、エンジンの熱膨張を吸収します。
■調整方法はプッシュロッドの調整についてはこちらを参考にしてください。
油圧ユニットは、タペット内に入ってます。
プッシュロッドを外すと容易に、抜く事が出来ます。
油圧ユニットの機能
写真のように油圧ユニットの先端にはプッシュロッドが付いています。
エンジン温度が上昇すると、エンジンは伸びます。(ウンチク内の焼バメ項参照)
プッシュロッドも伸びます。その伸び分を油圧ユニットで吸収しています。
油圧ユニットの分解
油圧ユニットはシリンダー部と、ピストン部に分解出来ます。
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バネを縮めるようにピストン部を押さえます。 |
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通常、引っ張れば抜けますが 抜けない場合は押さえながら、ねじります。 |
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分解できます。 |
分解したら、オイル分をすべて洗浄しきれいにします。
油圧ユニットの内部構造
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ユニット下部の拡大画像 |
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オイルポンプにより加圧されたオイルは タペットガイドブロックからタペット内部に入る。 更に、油圧ユニット下部からオイル室まで オイルが入りオイル室は加圧されたオイルで 満たされる。 ボールは上面に押さえつけられるが、オイル穴が オフセットされているのでオイルが容易に流れる。 |
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バルブを駆動させる場合、黄色の矢印方向に 押さえる力が加わる。 加圧されたオイルは下のほうに逃げようとするが この場合、ボールが出口を塞ぐため オイルは出る事が出来ない。 しかし、下部の圧がオイル室より長時間低ければ ゆっくりとオイルは下部に流れることが出来る。 |
このような構造をチェックバルブといいます。
油圧ユニットのシリンダー部は4分割出来ますが、使用可能なユニットを
分解してはいけません。
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左から、 シリンダー ボール入れ ボール オイル吸排口 |
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オイル吸排口にボールを 乗せてみる。 寸分の狂いもないので ガタがありません |
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その上にボール入れを乗せる。 オイル穴がオフセットされているのが よく分かる。もし真ん中にあったら ボールが上にきたとき塞いでしまい 意味をなしませんね。 だからずれているんです。 |
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これもほとんどクリアランスなしです。 でも全くないとオイルも流れませんので この状態で指で軽く回る位に クリアランスはあります。 |
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