バルブ同士が衝突して、着座不良による圧縮ゼロ

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エンジンの圧縮がなくなりました(パート1)

    • Harley-Davidson ショベルヘッド FLH バルブ破損のトラブル紹介です
    • バルブが破損しリア側の圧縮が無くなりました

    1998年の春、天気が良かったので和歌山までツーリングにいこうと思いたちました。 その日は本当に天気がよく、3月にしては気温も4月なみの暖かさがありました。 下道の渋滞に巻き込まれ、嫌な思いをするのを避けるため高速道路を利用しようと 考えたのは当然のことだと思います。

    最寄の近畿自動車道門真入り口から一路、南へ向けて愛車を走らせていました。 全体的に車も少なく気持ちよく走るには絶好でした。

    東大阪を少し過ぎた所でしたので高速に乗って10Km位たったところだったと思います、 軽くアクセルをひねったときです、いきなり片肺になってしましました。

    そのままの走行は危険と判断し、とりあえず避難所へ逃げ込みました。

    当然疑ったのは電気系のトラブルです。しかしながらその時は工具を全く積んでいなかったので 出来ることと言えばプラグコードの接点を確認することぐらいでした。

    その程度では問題点がわかるはずもなく仕方がないので片肺のまま八尾ICまで走り、 そこから中央環状線を北にあがって帰ることにしました。

    途中、GSでプラグレンチをかりてプラグを外したところ、リア側がべっとり濡れていましたので リア側がOUTということだけはわかりました。片肺で長時間走行することは避けたかったのですが いかんとも、打つ手無しの状況でしたのでだましだまし家までの約20Km、片肺で走りました。

    家に戻り、プラグまで電気がきているかどうかを判定するためプラグを外しコードをつけたまま 車体に接触させ、セルを回しました。
    火花が飛ぶ……。
    電気関係は生きていました。

    一瞬、目の前が真っ暗になりました。電気が生きていると言うことは……。
    そうです、表題にもありますように圧縮がなくなっているのです。
    コンプゲージを使用するまでもなく、プラグホールに指をかぶせセルを回しても 吸い込まれることはありませんでした。

    季節は春、これから走るには最高のシーズンです。これが秋ならば自分でばらすところですが 作業期間と避ける時間を考え、この時はショップに入院させることにしました。


    ヘッドを開けてみてあらビックリ!排気バルブのバルブガイドにものの見事 クラックが入っていました。


    また、排気バルブの方もシートとの密着面にクラックが入っていました。
    これじゃ、圧縮を得られるわけがありません。
    原因として考えられるのは、バルブサージングと思います。 その原因は、ハイカムを組んだ時にバルブスプリングの交換を怠ったためです。

    おそらく、点火時期を遅くしすぎていたからです。 詳細は『ヘッドの改造』をご覧ください。

    圧縮ゼロパート2:同じく圧縮がなくなりました
    圧縮値の測定方法:コンプレッションゲージで圧縮値を測定します

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