トップ -> ハーレー ショベルヘッドの分解・整備・改造 ->85年湿式クラッチ・プライマリーの分解
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82以降のFLHはベルトドライブ仕様の変更に伴い、セルモーターのハウジングも設計変更されています。
セルモータのハウジングを全てバッテリー側から取り外しできるようになっています。
まず、バッテリーのマイナスを外して、プラス側を外し、バッテリーカバーを取り外します。
次に、バッテリーを外して、バッテリーケースを固定している、3/8"のボルトとオイルタンクに固定している1/2"のボルト2本を外し、ケースを外します。
純正なら、このケースにリレーがついているので、配線のコネクターを外します。
セルモーターはミッションカバーのナット2本を利用して、ステーが固定されていますので、このステーも外します。
セルモーターの太い配線を外します。
セルモーターは、2本の長いボルトでハウジングに固定されていますので、これを緩めて外します。写真参照
セルモーターを外すと、ハウジングが見えます。7/16"ボックスと長めのエクステンションを利用して、2本のボルトと六角穴付のボルトを外し、
外側のハウジングカバーを取り除きます。
次に、ギアがありますので、これを抜きます。何も固定されていないので簡単に外せます。
ギアを抜くと、ボルトが2本見えますので、これを緩めて抜きます。
プライマリーオイルを抜いてから、フットボード、ソレノイド、アウタープライマリーを外します。
クラッチのダイヤフラムスプリングを抑えているプレートのボルト4本を徐々に緩めて抜きます。
この車両には、湿式クラッチ用のバランスマスターが装着されています。
ボルトを抜くと、プレートを取り外せます。
ダイヤフラムスプリングとプレッシャープレート、そしてこの車両の場合は、バランスマスターも外します。
プレッシャープレートを外すと、クラッチ板(フリクションディスクとスティールプレート)を外すことが出来す。
クラッチ板を交換する場合は、この段階で作業が可能です。
この前段階でも、プッシュロッドの先端部品とプッシュロッドは抜けます。乾式と違って、ミッション右側で針状ベアリングがついているわけでもなく、簡単に
プッシュロッドが抜けます。
逆ネジのクラッチハブナットを外します。乾式と同じく29mmのボックスでOKです。
ロックタイトが塗布されていますので、取りにくいときは熱を加えてロックタイトを溶かしてください。
時計回りでナットはゆるみます。
最初に、テンショナーのボルトを緩めて外しておきます。
38mmのボックスとロックツールを利用して、コンペンセータのナットを緩めます。
ここもロックタイトが塗布されていますので、あまりに緩みにくいときは熱を加えてロックタイトを溶かして下さい。
湿式用のハブプーラーを4本のボルトで固定して、ハブプーラーのボルトを締めこむと軽く抜けます。
インナープライマリーを固定しているボルトとナットを緩めて、インナープライマリーを外します。
ボルトやナットは、後で元の場所に取り付けるので混ぜないように、そして元の位置がわかるようにしておきます。
インナープライマリーは、メインシャフトとベアリングのはめあいが、乾式と比べると非常にきついです。
インナーの内側から叩いて外すほかないのですが、当て木などしてインナープライマリーを割らないようにしてください。
スプロケを固定しているナットを外します。このナットも逆ネジなので、時計回りで緩みます。
コンペンセーターを外すときに使用したロックツールをスプロケとチェーンの間に挟み固定すると楽に外れます。
リアのアクスルを緩め、タイヤを前に持ってきて、チェーンをフロントスプロケから外します。
チェーンが外れなければ、リアからチェーンを外すか、アクスルを抜いてリアホイールを外すといいです。
シールに木ネジをたててシールを引っこ抜きます。ドライバーなどでこじると、ミッションケース側に傷が付きますのでご注意下さい。
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