ショベルヘッド ピストン焼き付き オーバーヒートしました。シリンダーの内径寸法精度がタイトでした

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ピストンが焼き付きました

  • Harley-Davidson ショベルヘッド のピストンが焼きついた時の状況説明です
  • ピストンは社外品のワイセコアルミ鍛造ピストンです。
  • 同じような症状がある場合は、修理が必要です。

1:ピストンを焼き付かせる方法

  • 1-a:ピストンを新品にします。
  • 1-b:ピストンとシリンダのクリアランスをつめます。
  • 1-c:慣らしは100kmでやめます。
  • 1-d:その後、高速で走行します。
  • 1-e:300km程、高速で130km/h巡航します。
  • 以上で完成です(笑)。

2:ピストンが焼きついたときの症状

  • 2-a:オイル消費が激しくなる。200−300km走行で半分はなくなる。
  • 2-b:マフラーから黒煙が出る。
  • 2-c:エンジンからカンカンと激しい音がする。
リア:排気側
オイルリング下が激しく磨耗しています。
リア:吸気側
シリンダ壁面と油膜が切れた上体で激しくこすり合い、ピストン表面が溶けています。ピストンリングは無くなっています。
フロント:排気側 リア:吸気側
前後とも、吸気側が激しく焼き付いています。排気側の損傷がかなり少ないので理由があると思います。
シリンダーには深い縦傷が入っています

3:マシンの稼動状態

  • 普通に動きます。130以上出せます。でも危険だから止めてください。
  • ただし、カンカン音がすさまじいです。例えるならボンネットバスのような音です。

4:治し方

  • 4-a:オーバサイズのピストン購入
  • 4-b:それに合わせてシリンダーボーリング。(もう無理ならスリーブ打ち換え)
  • 4-c:オイルタンク、オイルラインの清掃。
  • 4-d:カムカバーをあけて、タペットガイド清掃。
  • 4-e:オイルポンプ全バラ、清掃。
  • 4-f:ついでにヘッドもばらして清掃。

店に頼むと、200,000〜コース。上限は状況によって変わります。
自分でしてもパーツ代、加工代で80,000位。

5:原因の考察

  • 慣らし運転をしなかったのが原因とは思いますが、シリンダーとピストンのクリアランスが果たして規定値内だったのか
  • 今、考えれば組み立てた後にピストンを動かした際少し重かったように思います。
  • やはり加工からあがってきた後に、クリアラス測定をする必要があったと思います。
                       
焼きついたピストンの動画?全周をくまなく撮影しました こちらはそれまで使用していたピストン。あたりもきれいです。ボナライトのピストンではあたり面が狭いのに対し、マーレやワイセコは運転時に真円に近い状態になっているみたいです。真円に近くなるからこそ、あたり面が広くなります。

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