トップ -> ハーレー ショベルヘッドの分解・整備・改造 ->ロッカーアームのクリアランスを計測する
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2002年1月1日 正月早々修理開始。
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まいった!カーボンが鍾乳石の如く堆積しているし、シリンダーには立て傷が・・・ とりあえず、堆積したカーボンをこすり落としました。
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2002年1月2日
昨日に続いて、リアヘッドの磨きとばらし、フロントのバラシをおこなった。
リアに比べフロントはカーボンの堆積が多少少ない。
リアの燃焼室はサンドペーパとコンパウンドでビカビカにした。
しかし、排気バルブガイドにクラックを生じていた。圧縮漏れは、ガスケットではなく
この、バルブガイドクラックによるバルブの変形。それによるシート面への着座不良と推測する。
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2002年1月4日
一つ気になる箇所がある。ロッカーアームとシャフトのクリアランスである。
クリアランスの規定値は0.051mm〜0.127mmである。
リアの排気側のみ計測した。本来ならばホールゲージを使用してアーム側の径を
測定する必要があるが、ないのでノギス(0.05mmきざみ)で測定した。シャフト側は
マイクロゲージを使用し(0.01mm)測定した
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根元側とネジ側を90度回転させて測定する 根元側 0度:14.06mm 90度:14.06mm ネジ側 0度:14.06mm 90度:14.06mm |
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次にロッカーアームのブッシング内径を測定する プッシュロッド側 0度 14.20mm |
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プッシュロッド側 90度 14.15mm |
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バルブ側 0度 14.20mm |
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バルブ側 90度 14.15mm |
最大0.14mmで規定値外。よってブッシングの打ち替えの必要になった。
ここで面白いのは、過重のかかる方向のクリアランスが大きくなっていることだ。
やはり、プッシュロッドにより常時同じ方向に過重をかけられると、偏磨耗するようだ。
しかも、やわらかい材質である真鍮が先にへたっている。
組み立て時でも、このクリアランスの影響がわかるかどうか、組んでみてガタをみた。
やはり、0度位置でガタが判るくらいクリアランスが大きいようだ。
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クリアランスが大きかったので、ロッカーアーム全部のブッシュを打ちかえしてもらいました。
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