ハーレーをメンテする工具
ハーレーにはインチ工具が必要です。アメリカはミリでなくインチを採用しているからです。その昔、工作機械もアメリカ産のものはインチサイズでしたので当時はインチサイズのボルトや工具も普通に流通してました。 時代は流れ、現在インチ工具が必要になるのは我々ハーレー乗り。そんなハーレーを整備するのに必要な工具の説明と、販売元を色々リンクしています。私が所有しているのがショベルヘッドですので、工具に関してはショベル用の 説明がほとんどです。しかし、基本はほとんど同じですので参考になると思いますので、どうぞよろしくお願いします。
ショベルヘッドエンジンを分解するのに必要な工具
エンジン腰上を分解するのに必要な工具は意外と少ないです。
あまり多くのサイズのボルトを使用することはコストUPになるので、
ある程度絞られています。最も多く使用するのは、1/2"と9/16",5/8”ですね。
このサイズのコンビネーションレンチとボックスレンチがあると作業は随分楽です。
ロッカーシャフトのナットは5/8"
ヘッドのボルトは9/16"
ロッカーカバーのナットは1/2"
シリンダーのナットは9/16"
ロッカーアームキャップは5/16"の六角レンチ
エンジンマウントナットは5/8”
エンジンを分解することだけに関して言えば、1/2”、9/16"、5/8"のボックスかメガネ、スパナと5/16”の六角レンチがあれば可能です。
ショベルヘッドFLH外装を取り外すのに必要な工具
こちらもエンジンと同様、1/2"、9/16"で大体カタが付きます。
タンク取付ボルト、フロントは1/2"
同じくタンク。真ん中は1/2"
フロントフェンダーボルトは1/2"
リアフェンダーボルト、1/2"
サスの取付は9/16"
プライマリカバーは3/16"の六角レンチ
インチサイズ作業工具の紹介
工具セット、便利な作業工具を紹介します。ボックスレンチは6ptより12ptの方がボルトやナットの頭をなめないのでより良いです。 ラチェットの選択に気をつけてください。差し込み口は1/4"(6.3mm・6.3sq)3/8"(9.5mm・9.5sq)1/2"(12.7mm・12.7sq)の3種類あります。 メーカや販売元によって、1/4"であったり6.3mm、6.3sqと表記されているのでややこしいですね。アダプターを使えば差し込み口の違うソケットを付けることが出来ます。
あると便利なインチサイズの作業工具
狭い場所ではラチェットボックスセットが威力を発揮します。ディープソケットは長いボルトにナットが付いている、マニホールドクランプやマフラーのクランプを取り外すのに便利です。 U字メガネセットはヘッドのボルトを増し締めするのに便利です。マルチスプラインソケットは一つでミリ、インチサイズの工具とさらにE型にも適用できます。形状によってはなめてしまったナットやボルトにも適用できる優れものです。